格安スマホはウイルスに感染しているって本当?購入前に知っておくべきリスクと対処法

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ここ数年、通信費の削減を目的に「格安スマホ」への乗り換えを検討する人が増えています。しかし、SNSやネット掲示板などで「格安スマホは買った時点でウイルスに感染している」という話を目にすると、不安になる方も少なくないでしょう。
今回は、そういった「格安スマホ=ウイルス感染済み」という噂が本当なのか、実際にどのような事例があるのか、また購入時に注意すべきポイントやウイルスへの対処法まで、専門的な視点で分かりやすく解説していきます。
そもそも「格安スマホ」とは?
まず、「格安スマホ」という言葉の意味を整理しておきましょう。一般的に格安スマホとは、以下の2つの要素を満たすものを指します。
- 格安SIMと組み合わせて使うSIMフリースマートフォン
- 大手メーカー品ではない低価格のAndroidスマホ(1万円台~2万円台が中心)
この「格安スマホ」は、コストを抑えるために海外の無名ブランドが製造している場合も多く、OSのアップデートやセキュリティパッチの提供が不十分なことがあります。
そのため、ウイルス感染やマルウェア混入の噂が立つ原因にもなっています。
実際にあった「マルウェア混入スマホ」の事例
これまでに報告されている「スマホ出荷時にマルウェアが仕込まれていた」実例には、いくつか深刻なケースがあります。
1. 中国製スマホのマルウェア混入(2016~2020年頃)
以下は、報道やセキュリティ企業による調査で明らかになった事例です。
- AdUps社製のファームウェアにスパイウェアが搭載
- 一部の中国系スマホメーカーがAdUpsというソフトウェア提供会社のOTAアップデート機能を利用しており、その中に個人情報を収集するスパイウェアが組み込まれていたとされます。
- 出荷時にプリインストールされていたマルウェア
- 一部の安価なAndroid端末には、購入直後から広告表示やデータの抜き取りを行う不正アプリがプリインストールされていたという報告があります。
2. AvastやKasperskyによる調査
セキュリティ企業の調査によれば、端末に最初から入っているアプリの中に、削除できない広告マルウェアが仕込まれているというケースが複数存在します。
特に、無名ブランドや非常に安価なスマホ(5000円~1万円前後)でその傾向が顕著でした。
どうしてそんなことが起きるのか?
出荷時のスマホにマルウェアが仕込まれる背景には、次のような事情があります。
1. コスト削減と収益確保の手段
極端に安価なスマホを販売しても、メーカー側は利益を出さなければなりません。そこで、アプリをバンドルする見返りとして広告会社から報酬を受け取るビジネスモデルが存在します。
この仕組みが暴走すると、悪質なアプリが仕込まれる原因になることがあります。
2. 管理体制の甘さ
大手メーカー(Apple、Google、Samsungなど)と比べて、小規模メーカーはセキュリティに関する体制やテストが甘く、サードパーティー製ソフトの検証も十分に行われていないケースがあります。
現在の状況:2025年ではどうなのか?
2025年現在では、以前よりセキュリティ意識も高まり、GoogleもAndroid端末のセキュリティ審査を強化しています。格安スマホの中でも、信頼できるメーカー(例:Motorola、Xiaomi、OPPOなど)はきちんとしたセキュリティ対策を講じています。
一方、名前を聞いたことのない無名ブランドや、販売元が不明なスマホには依然として注意が必要です。
安心して使うために:購入時のチェックポイント
「格安スマホ=危険」という単純な話ではありません。重要なのは、「どのスマホを、どこで買うか」です。以下のポイントに注意しましょう。
✅ 信頼できるブランドか?
- 世界的な実績があるか(例:Xiaomi、Motorola、ASUSなど)
- 国内キャリアや量販店でも取り扱いがあるか
✅ 販売店が信頼できるか?
- Amazonや楽天でも、出品者が正規代理店かを確認
- 中古端末の場合、リセット状態・セキュリティ状態をチェック
✅ Googleの「Playプロテクト」に対応しているか?
- 公式に認証されている端末かどうか(公式ページで確認可能)
購入後にできるセキュリティ対策
たとえ安心できるメーカーの端末でも、以下の対策をしておくことで、より安全に使用できます。
🔒 セキュリティアプリを導入
- 【無料】Bitdefender、Avast、AVGなどのセキュリティアプリを導入
- 広告ブロックやウイルス検出機能を利用
🔄 アップデートをこまめに確認
- セキュリティパッチが配信されていれば即時適用
🚫 不要なアプリは削除または無効化
- 出荷時アプリの中に怪しいものがあればGoogleで調査
- 権限(位置情報、連絡先アクセスなど)を制限
📶 不審な通信を監視する
- セキュリティアプリでバックグラウンド通信を監視
- パケット量やバッテリー消費に異常があれば確認
万一感染が疑われるときは?
スマホが以下のような挙動をする場合は、感染の可能性があります。
- 勝手に広告が表示される
- 不明なアプリが増えている
- バッテリー消耗や通信量が異常に多い
- 通知に「Google Playサービスが停止しました」などのエラーが頻発
このようなときは、以下の対応をとりましょう。
- セーフモードで起動
→ 不要アプリを削除 - セキュリティアプリでスキャン
- 必要なら初期化(リセット)
- 再インストール時は公式ストア以外からアプリを入れない
まとめ:格安スマホは「選び方」と「使い方」がカギ
格安スマホにまつわる「ウイルス感染済み」という話には、一部に事実もありますが、それは特定のメーカーや販売経路に限られた問題です。
以下のことを守れば、格安スマホでも安全に使うことが可能です。
- 信頼できるメーカー・販売元を選ぶ
- セキュリティ意識をもって使用する
- 定期的に端末の状態をチェックする
スマホは日々の生活の中心にあるツールです。節約と安全、どちらも大切にしたいものです。
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