ドップラー効果とは?高校生のポイント〜音や光の変化でわかる「動き」の法則〜

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ドップラー効果とは?

「救急車が近づいてくるときはサイレンの音が高く聞こえ、遠ざかるときには低く聞こえる」
──これ、まさに ドップラー効果 です。

音を出している物体が動くと、音波の間隔(波長)が変わります。
・近づくとき → 音波が圧縮されて波長が短くなり、高い音に聞こえる。
・遠ざかるとき → 音波が引き延ばされて波長が長くなり、低い音に聞こえる。

この現象を最初に説明したのが、オーストリアの物理学者 クリスチャン・ドップラー(1842年)です。
音だけでなく、光にも同じ原理が当てはまります。

身近な例でわかるドップラー効果

  • 🚑 救急車のサイレン
    → 近づくと「ピーポー🚨」が高く、離れると低く聞こえる。
  • 🚄 電車の警笛
    → 通過直前と通過後で、音の高さが変わる。
  • 🧭 天文学での応用
    → 星の光の「赤方偏移」「青方偏移」を観測して、
    銀河が遠ざかっているか近づいているかを判断できる。
    実はこれが「宇宙が膨張している」という発見にもつながりました。

ドップラー効果の数式(高校物理の範囲)

音源が動く場合、聞こえる周波数 f' は次の式で表されます。

f' = f * v / ( v ∓ v_s )

ここで、
f :元の周波数(Hz)
v :音速(m/s)
v_s:音源の速さ(m/s)
「−」は音源が観測者に近づく場合、「+」は遠ざかる場合です。

つまり、音源が速く動くほど音の変化が大きくなります。

生活にどう役立つの?

実は、ドップラー効果は私たちの生活のあちこちで使われています。

  • 🚔 速度違反の取締り(レーダー)
    → 車に電波を当て、反射して戻ってくる周波数のズレで速度を測定。
    これが「ドップラーレーダー方式」です。
  • 🌦 気象レーダー
    → 雨雲や風の動きをドップラー効果で観測。台風の進路予測にも使われます。
  • ❤️ 医療用エコー
    → 血液の流れを測る「ドップラー超音波検査」は、心臓や血管の状態をチェックするのに不可欠。

身近な「安全」「健康」「科学の進歩」にまで、ドップラー効果が関わっているのです。

大学入試のポイント!

大学入試(特に共通テスト・物理基礎・物理)では、
以下のような出題がよく見られます👇

  • 音源や観測者が動くときの聞こえる周波数を求める計算問題
  • ドップラー効果の概念を説明させる記述問題
  • 天文学・気象学などへの応用を問う総合問題

式の符号(+・−)や、どちらが動くか(音源or観測者)を混同しないことがポイントです。

みんなの声

🔹「救急車の音が変わる理由がわかってスッキリした!」(高2男子)
🔹「物理の話が宇宙の膨張と関係してるなんて、ロマンがある」(高3女子)
🔹「ドップラー効果を理解してから、ニュースの“赤方偏移”の意味がわかるようになった!」(卒業生)

まとめ

ポイント内容
現象名ドップラー効果
原理音源や観測者の運動によって波の周波数が変化する
生活への応用レーダー・天体観測・医療検査など
入試での注意点式の符号と状況の整理がカギ

ドップラー効果は、「動きが音や光にどう影響するか」を教えてくれる法則です。
日常の音の変化も、宇宙の果ての星の動きも、同じ原理でつながっている──
そう考えると、物理の世界が一気に身近になりますね。

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