EdgeやChromeブラウザにパスワードを保存するのは危険?その実態と対策を徹底解説

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最近、EdgeやChromeに保存してあるパスワードをそのまま抜き取ってしまうマルウエアが存在するといった話題がネット上で取り沙汰されています。

便利なブラウザのパスワード保存機能ですが、これが仇となるケースもあるのです。本記事では、その実態とリスク、そして安全にパスワードを管理するための具体的な方法について、超一流のブロガー視点からわかりやすく解説していきます。

ブラウザに保存されたパスワードが狙われる理由

ChromeやEdgeなどのモダンブラウザは、パスワードの保存・自動入力(AutoFill)機能を備えています。ユーザーは一度ログインすれば、次回からは自動で入力されるため、非常に便利です。しかし、この便利さには"落とし穴"があります。

マルウエアの中には、ブラウザ内部に保存されているパスワードを直接読み取る機能を持つものが確認されています。特に、ユーザーがローカルの端末にログインしていれば、攻撃者が同じ権限を得ることで、保存されたパスワードにアクセスできてしまうのです。

たとえば、「RedLine Stealer」や「Raccoon Stealer」などといった情報窃盗型マルウエアは、標的のPCに侵入後、ブラウザに保存されたクレデンシャル(認証情報)やクレジットカード情報、Cookieなどを収集し、攻撃者に送信します。これらはダークウェブ上で売買されることもあり、大きな被害につながります。

>>RedLine Stealerとは(詳細)

パスワードを保存しないと不便になる問題

一方で、ブラウザにパスワードを保存しないという選択をすると、日常的な利便性が大きく損なわれます。毎回長く複雑なパスワードを手入力するのは非常に面倒で、ユーザー体験としてはストレスフルです。

また、AutoFill機能には単なる利便性だけでなく、フィッシング詐欺への対策としての側面もあります。正しいドメインでなければ自動入力が作動しないことが多く、結果として怪しいサイトにうっかり入力してしまうリスクを減らすことができるのです。

このように、ブラウザのパスワード管理機能を完全にオフにすることには、セキュリティ上の一長一短があるのです。

安全にAutoFill機能を使う方法

では、どうすれば利便性を損なわず、かつセキュリティを確保できるのでしょうか?そのためには以下のような対策が有効です。

1. OSログインにパスワードまたはPINを設定する

WindowsやmacOSでは、ブラウザが保存したパスワードを閲覧・復元するにはOSへのログイン情報が必要です。これが設定されていないと、誰でもパスワードを抜き取ることが可能になります。

2. 二段階認証(2FA)の導入

たとえパスワードが流出したとしても、ログインに2段階認証が必要であれば被害を最小限に抑えることができます。主要なサービスではGoogle AuthenticatorやSMS認証に対応しています。

3. マルウエア対策ソフトを常に最新に保つ

マルウエアの多くはセキュリティソフトで検知・駆除可能です。リアルタイム保護機能のあるものを選び、常に定義ファイルを最新に保つことが重要です。

4. パスワードマネージャーの活用

Bitwardenや1Password、LastPassといったパスワードマネージャーは、ブラウザの機能よりもセキュリティに優れた設計がされています。多要素認証を併用すれば、さらに安全性が高まります。

5. 保存されたパスワードの定期的な見直し

ブラウザの設定画面やGoogleアカウントの「パスワードチェックアップ」機能などを使い、定期的にパスワードが漏洩していないか、使い回していないかをチェックしましょう。

便利さと安全性、どうバランスを取るか?

結局のところ、利便性を完全に捨ててしまえば生活は不便になり、セキュリティばかり追求するとユーザー体験が損なわれます。このバランスをどう取るかが現代のネットユーザーに求められるスキルです。

筆者の考えとしては、完全にブラウザのパスワード保存を否定するのではなく、保存する情報を選び、定期的な管理とセキュリティ対策を怠らないという方針が最も現実的だと考えます。

AutoFill機能は非常に有用で、正規サイトとの判別にも役立つため、むやみに機能をオフにするよりは、安全な使い方を身に付けるほうが、長い目で見て安心です。

まとめ

  • ブラウザに保存されたパスワードを狙うマルウエアは実在する。
  • 便利なAutoFill機能も、セキュリティ対策なしではリスクが高い。
  • OSや2FA、パスワードマネージャーなどの併用で安全性を確保できる。
  • 完全に保存機能を否定するのではなく、安全な使い方を模索するのが現実的。

セキュリティと利便性の両立を目指して、今日からでもできる対策を一歩ずつ進めていきましょう。

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