交感神経と副交感神経で、心と体を制す!〜高校生物・自律神経の基本〜

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今回は、高校生が理解しておくべき 交感神経と副交感神経 の基本と、大学入試で狙われるポイント、さらに日常生活で役立つ知識を紹介します。

自律神経とは何か?

人間の体は「自分の意志で動かせる神経」と「意志とは関係なく働く神経」に分かれています。
後者を 自律神経(じりつしんけい)といい、体温や心拍、消化、血圧などを無意識にコントロールしてくれています。

自律神経はさらに2つに分かれます。

  • 交感神経(こうかんしんけい) … 活動・緊張・ストレスの神経
  • 副交感神経(ふくこうかんしんけい) … 休息・リラックス・回復の神経

この2つがシーソーのようにバランスを取りながら働くことで、体が安定しているのです。

交感神経と副交感神経の働きの違い

状況主に働く神経主な体の反応
テスト中・運動中交感神経心拍数上昇・血圧上昇・瞳孔拡大・血糖上昇
食後・就寝前副交感神経心拍数低下・血圧低下・消化促進・眠気

例えば、あなたがテスト直前で緊張しているとき、交感神経が活発に働き「ドキドキ」したり「手に汗をかく」のです。
一方、授業後にお腹が空いたり眠くなったりするのは、副交感神経が働き始めたサインです。

大学入試で狙われるポイント

生物・保健分野では、交感神経と副交感神経の違いを問う問題がよく出題されます。
特に次の3つは、定番の頻出テーマ です。

  1. 作用する臓器と効果の違い
    • 心臓 → 交感神経:拍動を促進、副交感神経:抑制
    • 胃腸 → 交感神経:消化を抑制、副交感神経:促進
    • 瞳孔 → 交感神経:拡大、副交感神経:縮小
  2. 神経伝達物質
    • 交感神経末端 → ノルアドレナリン
    • 副交感神経末端 → アセチルコリン
  3. ホメオスタシス(恒常性)との関係
    • 体温・血圧・血糖などの維持に自律神経が関与する。
    • ストレスなどでこのバランスが崩れると、自律神経失調症につながる。

これらはセンター試験(共通テスト)でも、選択肢問題として頻出。
図や表で整理しておくと得点源になります!

ストレスと自律神経の関係

現代社会では、スマホの光、睡眠不足、人間関係のストレスなどが「交感神経を過剰に優位」にさせる要因です。
交感神経が働きすぎると、体はずっと「戦闘モード」のまま。

結果として——

  • 肩こり、頭痛、胃痛
  • 集中力の低下
  • 不眠やイライラ

など、心身に不調が現れます。

一方、副交感神経が働くと、リラックスできて血流が改善し、学習効率もアップします。

生活でできる「自律神経を整える方法」

高校生にもできる、簡単な習慣を紹介します。

① 朝日を浴びる

起きてすぐに太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされ、交感神経が自然に働き出します。
「寝起きが悪い」「午前中ぼーっとする」人は、カーテンを開けて朝日を取り込もう。

② 深呼吸・ストレッチ

ゆっくり息を吐くと副交感神経が働き、リラックスできます。
テスト前の緊張をほぐすには、5秒吸って10秒吐く深呼吸がおすすめ。

③ スマホを寝る1時間前にやめる

スマホのブルーライトは交感神経を刺激してしまいます。
寝る直前までSNSを見ていると、寝つきが悪くなり、翌朝の集中力が低下します。

④ 食事の時間を整える

不規則な食生活は自律神経を乱す原因。朝・昼・夜のリズムをできるだけ一定にすることが大切です。

⑤ 「好きなこと」で心をゆるめる

好きな音楽を聴く、趣味を楽しむ、散歩する――。
これらの行動は副交感神経を優位にして、ストレス解消に効果があります。

みんなの声

「テスト前、呼吸が浅くなって焦ってたけど、深呼吸したら落ち着いた!」(高2・男子)
「夜スマホをやめて本を読むようにしたら、寝つきが良くなった」(高1・女子)
「体育のあとにすぐ授業があると、集中できない理由が分かった。自律神経が関係してたんだ!」(高3・男子)

こうした声からも、自律神経を意識した生活が学習面にもプラスになることが分かります。

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