ジュールの法則とは?高校生のポイント ~公式をわかりやすく解説!

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私たちの身のまわりでは、電気がさまざまな形で「熱」に変わっています。
たとえば、電気ストーブ、トースター、ドライヤー、白熱電球など。
これらの電気エネルギーが熱に変わる現象を表すのが ジュールの法則(Joule’s law) です。
ジュールの法則は、電流が流れるとき、電気エネルギーが熱に変換される量を示す基本法則です。
電気回路のエネルギー変換を理解するうえで欠かせない重要な考え方です。
ジュールの法則の基本式
ジュールの法則は次の式で表されます。
Q = I² × R × t
ここで、
- Q:発生する熱量(J)
- I:電流の大きさ(A)
- R:抵抗(Ω)
- t:電流が流れた時間(s)
つまり、「電流が大きいほど」「抵抗が大きいほど」「流す時間が長いほど」たくさんの熱が発生します。
この式は、電気エネルギーがどのように熱エネルギーへと変わるかを定量的に示しています。
公式の別の形
電圧 VVV を使うと、次のようにも書けます。
Q = V × I × t
また、オームの法則(V = I × R)を使うと、
Q = (V² / R) × t
という形にも変形できます。
状況によって使いやすい形を選びましょう。
ジュール熱の仕組み
導線の中では、電子が流れるときに金属原子にぶつかって運動エネルギーを失い、そのエネルギーが熱に変わります。
これが「ジュール熱」と呼ばれる現象です。
電気ストーブや白熱電球が温かくなるのは、このジュール熱によってエネルギーが発生しているからです。
実生活での例
- 電気ストーブ・ドライヤー:電流がコイルに流れ、ジュール熱で空気を温める。
- 白熱電球:フィラメントに電流を流して発熱させ、光を出す。
- ヒューズ:異常電流で過剰なジュール熱が発生し、金属線が溶けて回路を切る。
このように、ジュールの法則は家庭電気製品の基本的な動作原理に関わっています。
エネルギー保存との関係
ジュールの法則は、エネルギー保存の法則の一種でもあります。
電気エネルギーが、抵抗を通して熱エネルギーへと変換されているだけで、エネルギー自体が「消えている」わけではありません。
大学入試・高校物理でのポイント
高校や入試では、次のような場面でジュールの法則が出てきます。
- 抵抗で生じる熱の計算問題
→ Q = I²Rt の公式を使う。 - 電力との関係
→ 発熱量は「電力 × 時間」で表せる。 - エネルギー変換の効率
→ 入力電力と発熱(出力)の割合を求める問題。
たとえば、ある抵抗に2Aの電流を5秒流した場合、R=10Ωなら次のように計算できます。
Q = I² × R × t = 2² × 10 × 5 = 200 (J)
みんなの声
💬 「電気ストーブの熱も物理で説明できるなんておもしろい!」
💬 「公式がシンプルだから、電力の計算にすぐ使えるのがいい!」
💬 「オームの法則と組み合わせて覚えると、問題がスラスラ解ける!」
まとめ
- ジュールの法則は「電気エネルギーが熱に変わる法則」。
- 基本式は
Q = I² × R × t。 - 電流・抵抗・時間が大きいほど熱が多くなる。
- 家電製品や電気回路の発熱など、日常のあらゆる現象に関係している。
- 入試では「エネルギー計算」や「電力問題」とセットで出題されやすい。



