高校生の公民「その国の国民である条件」を解説|大学入試のポイント

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国家の構成要素3つの中に「国民」があった。
では「国民」って具体的にどういう人なのか?
高校生は「日本に住んでる人=日本人」と無意識に思いがち。
しかし、現代の国際政治ではそれは雑な理解。
“国民”とは、その国籍を持つ人のこと。
そして、その国籍をどのように取得するかは国ごとに制度が違う。
この記事では、
- 国籍をどうやって決めるのか?
- どんな条件で国民と認めるのか?
- 日本の場合は?
- 国際比較は?
- 大学入試の出題パターンは?
を、分かりやすく整理する。
読んだ瞬間からニュースの読み解きが激変する。
国籍の決まり方:2つの代表方式
① 血統主義(日本はこちら)
親の国籍によって子の国籍を決める方式。
つまり「生まれた場所」より「どの国の親から生まれたか」が基準。
日本はこの方式。
例)日本人の親から生まれた子 → 日本国籍を取得できる。
② 生地主義(アメリカなど)
その国の領土で生まれた人を、その国の国籍とする方式。
例)アメリカ:アメリカ国内で生まれたら原則アメリカ国籍取得。
*比較問題は大学入試常連。
「生地主義=アメリカ」を必ずセット暗記。
じゃあ「帰化」は?
成人が後から国籍を取得する仕組み。
- 日本で一定期間生活
- 素行良好
- 生計維持能力
- 日本語能力
など要件あり。
「帰化=国籍取得の手続き」という言語化が大事。
高校の試験・模試が好きな論点
国民と住民は違う
- 国民=日本国籍を持つ人
- 住民=その地域に居住する人(日本国籍じゃなくてもOK)
→「住民基本台帳」には外国人も含まれる。
ここ間違える高校生めちゃ多い。
国民と国民国家と民族の違い
- 国民:国籍を持つ人
- 民族:言語・文化・歴史などの共同性
- 国民国家:国民を中心とする統治国家
民族と国民を一緒にしてはダメ。
大学入試の典型ひっかけポイント。
大学入試の例題(レベル適正・想定問題)
問題1
国籍の決め方を血統主義で採る国の例として適切なものを選べ
(A) 日本
(B) アメリカ
(C) カナダ
(D) ブラジル
→正解:A
問題2
次のうち、国民と必ずしも一致しないものとして最も適切なものはどれか。
(A) 国籍を有する人々
(B) 住民
(C) 日本語話者
(D) 民族的グループ
→正解:B
このパターン、ほぼ毎年全国模試レベル。
現代ニュースとの関連
- 移民政策
- 外国人労働者
- 永住権
- 二重国籍議論
- 国際結婚
全部「国籍=国民」の理解なしでは解けない。
公民の教科書は短く説明しているが、ここを現代問題と接続できる受験生が強い。
暗記単語ではなく、「国民=国籍」と意識しておくことで、社会問題が全て整理される。
みんなの声(リアルに出てくる感覚)
- 「ずっと “日本に住む人=日本国民” だと思っていた」
- 「国民と住民の違いって、全然習わないまま社会に出る人多いよね」
- 「帰化って難しそうだけど、ニュースの国籍変更の話題が一気に理解しやすくなった」
- 「アメリカは生地主義なの知らなかった、高校公民でコレもっと説明すべき」
実際、公民ほど大人が理解してない分野は珍しい。
最後:国家の基本概念は、国民という基準が最初の中心軸になる。
国家の要素3つのうち「国民」は最も社会と接点があるテーマ。
自分がどの国に属して、どの法律が適用されるのか?ということに直結している。
受験では、国籍の決まり方・国民と住民の区別・血統主義と生地主義の対比、この3つを軸に整理できれば強い。



