屈折の法則(スネルの法則)とは?意味・公式・具体例を高校生にもわかりやすく解説!

※ 本ページはプロモーションが含まれています。

私たちが水の中にあるストローを見たとき、「曲がって見える!」と思ったことはありませんか?
この不思議な現象を説明するのが「屈折の法則(スネルの法則)」です。光の性質を理解するうえで欠かせない法則であり、高校物理でも頻出のテーマです。この記事では、「屈折の法則」の意味や具体例、生活での応用、そして大学入試のポイントまでわかりやすく解説します。

屈折の法則とは?

光が空気や水など、異なる物質の境界を通るときに進む方向が変わる現象を「屈折」といいます。
そして、この屈折の角度の関係を表すのが「屈折の法則(スネルの法則)」です。

その内容は次のように表されます。

光がある物質から別の物質に進むとき、入射角と屈折角の間には一定の関係がある。

数式で表すと次のようになります。

n1 * sinθ1 = n2 * sinθ2

ここで、

  • n1:入射側(最初の物質)の屈折率
  • n2:屈折側(進んだ先の物質)の屈折率
  • θ1:入射角(入ってくる光の角度)
  • θ2:屈折角(進んだ先での光の角度)

屈折率とは、光の進みやすさを示す数値で、空気中ではおよそ 1.00、水中では 1.33 です。
屈折率が大きいほど、光はその中でゆっくり進み、より強く曲がります。

屈折の法則の具体例

  1. 水の中のストローが曲がって見える
     → 光が空気から水に入るときに屈折するため、実際の位置よりズレて見える。
  2. プールの底が浅く見える
     → 光が水面で屈折して目に入るため、実際よりも浅く見える錯覚が起きます。
  3. レンズが光を集める
     → レンズ内で光が屈折し、焦点に光を集めることで像を作ります。

生活での応用

屈折の法則は、カメラ、メガネ、望遠鏡、顕微鏡など、私たちの生活に欠かせない光学機器の基礎となっています。
たとえばメガネのレンズは、光を屈折させて焦点を調整し、ピントを合わせる仕組みになっています。
また、カメラのオートフォーカスも、レンズの屈折を精密に制御して行われているのです。

さらに、虹のような自然現象も光の屈折が関係しています。
雨粒の中で光が屈折・反射することで、色の分かれた美しい光の帯が現れます。

大学入試のポイント

高校物理や大学入試では、屈折の法則は光の基本として頻出です。
次のような問題形式で出題されます。

  • 「空気中から水中へ入る光の屈折角を求めよ」
  • 「全反射が起こる臨界角を計算せよ」
  • 「レンズを通る光の道筋を描け」

特に屈折率角度の関係(sinθの扱い)に慣れておくことが重要です。
また、屈折の法則を理解すると、「光ファイバー」や「光の全反射」の原理も自然に理解できるようになります。

みんなの声

「ストローが曲がって見えるのは目の錯覚だと思ってたけど、ちゃんと物理で説明できるのがすごい!」(高校1年・女子)

「レンズの仕組みが屈折で説明できるのが面白い。メガネが物理の応用だなんて思わなかった!」(高校2年・男子)

「屈折の法則を使って問題を解くとき、sinの扱いに慣れるのがポイントだとわかった。」(高校3年・男子)

光の進み方を理解することは、世界の見え方を理解することでもあります。
「屈折の法則」は、見えるという当たり前の現象の中に隠された、物理の美しい仕組みを教えてくれる法則なのです。

  • X