リチウム(Li)の性質と反応:高校生が知っておくべきポイント

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リチウム(Li)は、周期表の第1族(アルカリ金属)に属する元素であり、最も軽い金属として知られています。
性質
銀白色の金属であり、空気中ではすぐに酸化して黒っぽく変色します。
また、密度が低く、常温では水よりも軽いため、水に浮く数少ない金属の一つです。
- 原子番号:3
- 原子量:6.94
- 密度:0.534 g/cm³(最も軽い金属)
- 融点:180.5℃(アルカリ金属の中では最も高い)
- 電気伝導性・熱伝導性:高い
- 反応性:非常に高く、空気や水と容易に反応する
反応
リチウムは非常に活性な金属であり、特に水や酸素とよく反応します。
① 水との反応
リチウムを水に入れると、激しく反応して水素を発生しながら水酸化リチウム(LiOH)を生成します。
2Li + 2H₂O → 2LiOH + H₂↑
この反応は同じアルカリ金属であるナトリウム(Na)やカリウム(K)よりも穏やかですが、それでも発熱を伴い、発生した水素が点火すると燃えることがあります。
② 酸素との反応
リチウムは空気中の酸素と反応し、酸化リチウム(Li₂O)を生成します。
4Li + O₂ → 2Li₂O
酸化リチウムは白色の固体で、水と反応すると強アルカリ性の水酸化リチウムになります。
③ ハロゲンとの反応
リチウムはフッ素(F₂)や塩素(Cl₂)などのハロゲン元素とも激しく反応し、ハロゲン化リチウムを生成します。
2Li + F₂ → 2LiF
2Li + Cl₂ → 2LiCl
これらの化合物はイオン結合を持ち、水に溶けやすい性質があります。
高校生が知っておくべきポイント
リチウムの性質や反応は、化学の基本を理解する上で重要なポイントです。以下の点を押さえておきましょう。
- 最も軽い金属:リチウムは水に浮くほど軽い金属である。
- 反応性が高い:水や酸素と容易に反応し、水酸化リチウムや酸化リチウムを作る。
- 水との反応はナトリウムやカリウムよりも穏やか:しかし、それでも発熱し、水素を発生する。
- 電池としての利用:リチウムは軽くて高い電圧を持つため、リチウムイオン電池としてスマートフォンや電気自動車に広く使われている。
- 人体への影響:リチウムは精神安定剤としても使用されることがあり、適量であれば人体に有益な働きをする。
リチウムは私たちの生活に深く関わる元素であり、特に電池の材料として欠かせません。その性質や反応をしっかり理解し、化学の面白さを体感しましょう!
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