高校生物｜「生体防御」まとめ｜自然免疫と獲得免疫の違いを超わかりやすく｜大学入試対策

生体防御は、共通テストだけでなく国立二次でも超頻出。

「免疫の全体像を図式で理解できるか？」が差になります。

生体防御とは？

体を病原体（ウイルス・細菌など）から守る仕組み。
大きく２段階に分ける。

種類	特徴	例
自然免疫	生まれながら持っている、広く素早い防御	食作用、炎症、皮膚バリア
獲得免疫	侵入した敵に合わせて作られる、特異的な防御	抗体、記憶免疫

①自然免疫（先天的・非特異的）

まず最初に働く防御。

バリア

• 皮膚
• 胃酸
• 粘膜
• 汗や涙のリゾチーム（細菌の細胞壁を破壊）

食作用

• 好中球
• マクロファージ
• 樹状細胞（ここは後で獲得免疫にも橋渡し役になる）

炎症反応

患部が赤く腫れるのは、血管拡張→免疫細胞を大量投入するため。

②獲得免疫（特異的免疫）

「その病原体専用」の免疫を作る段階。
時間はかかるが、攻撃力が高い。

主役はリンパ球

種類	役割
B細胞	抗体を作る
T細胞	司令塔（ヘルパーT）/ 殺し屋（キラーT）

抗体

抗体は病原体に特異的に結合し、無力化。

記憶免疫

一度出会った病原体を「覚える」。
→ ワクチンはこの性質を利用している。

入試で狙われるポイント

• 自然免疫と獲得免疫の境目
• 樹状細胞が抗原提示→T細胞活性→B細胞→抗体の流れ
• 感染後の２回目の反応が早い理由＝記憶細胞

例題

細菌を食作用で排除する免疫細胞を答えよ。

→ 好中球／マクロファージ

同じ病原体に再感染したとき、すぐに抗体が出る理由は？

→ 記憶細胞が存在しているため

樹状細胞の役割は？

→ 抗原提示をし、獲得免疫へ橋渡し

高校生・受験生の声

「自然免疫と獲得免疫の流れの図をスマホ待受にしたら暗記できた」（高３）

「抗体の種類は無限だと聞いて衝撃。DNAの再構成ってすげぇ」（既卒）

「学校では免疫は後半単元で時間足りない。入試はここめっちゃ出す。だから早めに固めるべき。」（生物教員）

まとめ

• 生体防御は「自然免疫でまず守る→獲得免疫で潰す」の２段階
• 記憶免疫が、ワクチン・再感染防御の基礎になる
• 共通テストは文章問題型で「どこで何が働いている？」を問う