高校化学|「ニンヒドリン反応」とは?原理・仕組み・大学入試にどう出る?

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タンパク質分野の確認反応の中でも、特に アミノ酸の検出 として重要なのが「ニンヒドリン反応」です。
キサントプロテイン反応が “芳香族アミノ酸” を調べる反応だったのに対して、
ニンヒドリン反応は ほとんどのアミノ酸に反応し、青紫色になる という非常に汎用的な検出法になります。
高校化学の基礎でも頻出で、大学入試の文章問題でもセットで登場する反応。
ここを理解できているかどうかで、タンパク質分野の得点が安定します。
ニンヒドリン反応とは?
アミノ酸をニンヒドリン試薬で処理すると青紫色になる反応のこと。
何が原因で青紫色になる?
アミノ酸の アミノ基(–NH₂) が関わる。
アミノ基同士の酸化還元で複雑な構造が形成され、
Ruhemann’s purple(ルーヘマン紫) という青紫色の物質が生成されます。
→つまり、アミノ基を持つアミノ酸であれば広く反応する。
※例外:プロリン(イミノ酸)は黄色~褐色になり、違いが入試で問われることがある。
大学入試での出題パターン
① 「どの反応でどの色になるか?」選択肢問題
典型問題。
| 反応名 | 色 |
|---|---|
| ビウレット反応 | 紫 |
| キサントプロテイン反応 | 黄(→アンモニア後で橙) |
| ニンヒドリン反応 | 青紫 |
この3つを並べて問うパターンが圧倒的に多い。
② 「何を検出するための反応か」識別問題
- ニンヒドリン→アミノ基
- ビウレット→ペプチド結合
- キサントプロテイン→芳香族アミノ酸
この識別は必須暗記。
③ プロリンの色を例外として問う
早慶・医系などレベル高めの私大で出ることもある。
受験生の声
- 「青紫色=ニンヒドリン、キサン=黄、ビウレット=紫 これを語呂暗記せず、何を検出してるかで覚えたら忘れにくくなった」
- 「共テは名称を直接聞かないで、実験文の中で『青紫色になった』という結果から判断させる」
- 「タンパク質の確認反応は、今の入試は“混ぜて文章内で出す”傾向」
→暗記単語ではなく、現象と対象セットで理解するのが最強。
高校生が覚えれば点数が安定する「最短表」
| 検出対象 | 反応 | 色 |
|---|---|---|
| アミノ基 | ニンヒドリン反応 | 青紫 |
| 芳香族アミノ酸 | キサントプロテイン反応 | 黄→橙 |
| ペプチド結合 | ビウレット反応 | 紫 |
「どの化学的部分を見ているのか?」で分類すると強い。
まとめ
ニンヒドリン反応は、3つのタンパク質確認反応の中で最も出現頻度が高いです。
単なる色の暗記ではなく、
- “アミノ基があるから反応する”
- “青紫色になるのはルーヘマン紫の生成”
ここまで理解した状態で覚えると、文章読解型の入試問題でも迷いません。
化学は「構造→反応→現象」の一本線の理解で武器になります。



