作用反作用の法則とは?高校生のポイント ― 力は必ずペアで存在する!

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机を押すと、なぜ自分の手も押し返されるように感じるのか?
ジャンプしたとき、どうして地面を蹴ると自分が上に飛ぶのか?

これらの現象を説明するのが、「作用反作用の法則」です。
ニュートンの運動の第3法則として、高校物理の基礎中の基礎でもあります。

作用反作用の法則とは?

「一方の物体が他方に力を及ぼすと、他方も同時に大きさが等しく逆向きの力を及ぼす」

これが、作用反作用の法則です。
つまり、力は必ずペアで存在するということです。

この関係を式で書くと次のようになります。

F₁₂ = -F₂₁

ここで、

  • F₁₂:物体1が物体2に及ぼす力(作用)
  • F₂₁:物体2が物体1に及ぼす力(反作用)

符号の「−」は、方向が反対であることを表しています。

具体例で考えてみよう!

  1. 机を押すと手が押し返される
     → あなたが机に力(作用)を加えると、机もあなたの手に同じ力(反作用)を返します。
  2. 地面を蹴ると体が前に進む
     → 足で地面を後ろに押す(作用)と、地面があなたを前に押す(反作用)。
      その結果、前に進むのです。
  3. ロケットが宇宙に飛ぶ
     → ロケットが燃焼ガスを後ろに吹き出す(作用)と、ガスがロケットを前に押し返す(反作用)。
      空気がなくても飛べるのはこの原理です!

よくある誤解

  • 「作用と反作用はつり合っているから動かない」
     → ❌ 違います!
     つり合いの力(静止力)と、作用反作用のペアはまったく別物です。

 つり合いの力は「同じ物体に働く2つの力」、
 作用反作用は「異なる2つの物体の間で生じる力」です。

 たとえば、机の上の本に働く力の場合:
 - 重力と垂直抗力 → 同じ本に働く → つり合いの力
 - 本が机を押す力と、机が本を押す力 → 別々の物体 → 作用反作用の力

 この違いを混同しないことが、物理の理解のカギになります。

日常生活での「作用反作用」

  • 車のタイヤと地面の関係
     タイヤが地面を後ろに蹴ると、地面が車を前に押す力を返します。
     → 車が進むのは、地面からの「反作用」のおかげ!
  • ボートを漕ぐ
     オールが水を後ろに押す(作用)→ 水がオールを前に押す(反作用)→ ボートが進む。
  • ジャンプの瞬間
     地面を強く蹴るほど、反作用の力が大きくなり、高く跳べます。

つまり、運動を起こすのは常に反作用の力
「押したから進む」ではなく、「押し返されたから進む」のです。

大学入試のポイント

  • よく出るテーマ:
     ・作用反作用の力の関係
     ・つり合いとの違いの説明
     ・運動方程式と組み合わせた問題(例:ロケットの運動)
  • 重要公式:

   F₁₂ = -F₂₁  

  • 注意点:
     ・作用と反作用は異なる物体間の力である。
     ・作用反作用のペアを同じ運動方程式に入れてはいけない。

入試では、「力の図を正しく描けるか」「つり合いとの違いを説明できるか」が得点の分かれ目です。

みんなの声

💬 「地面を蹴ると前に進むのは“反作用”だったのか!納得!」(高校2年生)
💬 「作用反作用とつり合いの違いを混同してたけど、別物ってわかってスッキリ」(受験生)
💬 「ロケットの説明が分かりやすい。空気がなくても進む理由がよくわかった!」(高校1年生)

まとめ

「作用反作用の法則」は、すべての力がペアで存在するという自然の根本的なルールです。
押せば押し返される、蹴れば進む――この対になった関係が、運動の世界を支えています。

ニュートンの運動法則の中でも、「力の本質」を理解するうえでとても重要な法則です。
この考え方をしっかり身につけると、あらゆる物理現象の理解がぐっと深まります。

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