高校化学|界面活性剤と石けんの仕組みを徹底解説!種類・反応・大学入試

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日常生活の中で、最も身近に化学反応を体感できる分野。それが「界面活性剤」と「石けん」です。
食器用洗剤、シャンプー、洗濯用洗剤、ボディソープ、化粧品、柔軟剤…
全部「界面活性剤」を使っています。
しかし「なぜ油が落ちる?」「石けんってなぜ泡立つ?」
分かっているようで、試験になると説明が難しい。
この記事は高校化学の視点で、
- 界面活性剤の仕組み
- 石けんと合成洗剤の違い
- 大学入試で出るポイント
- 実際の受験生の声
をしっかり理解できる内容にまとめます。
界面活性剤とは?
水と油は通常混ざりません。
それは「極性が違う」から。
水は極性分子、油は無極性分子。
極性が違う物質は互いに溶け合わない。
そこで登場するのが界面活性剤。
界面活性剤は
- 水になじむ親水性部分(-COO⁻、-SO₄⁻など)
- 油になじむ疎水性部分(長い炭化水素鎖)
を1つの分子内に両方持つ。
これによって何が起こるのか?
→油汚れを包み込んでミセルを形成し、水中に分散させる。
つまり、油を「浮かせて洗い流す」ことが可能になる。
これが“洗剤が油を落とす本質”。
石けんとは?
石けんは界面活性剤の一種。
脂肪酸とNa⁺やK⁺の塩で作られるもので、
基本反応式(高校化学必須)
脂肪と強塩基(NaOH、KOH)とのけん化反応
脂肪 + NaOH → グリセリン + 脂肪酸ナトリウム(石けん)
→この「けん化反応」は入試頻出ワード。
合成洗剤と石けんの違い
| 項目 | 石けん | 合成洗剤 |
|---|---|---|
| 成分 | 脂肪酸塩 | 石油系・長鎖アルキル硫酸塩 etc |
| 弱点 | 硬水で金属石けん(Ca、Mg)生成 → 洗浄力低下 | 硬水に強い |
| 廃棄後 | 生分解されやすい | 種類により生分解に差 |
大学入試では
「硬水で石けんは金属石けんを作り、洗浄力が落ちる」
ここが定番の出題。
大学入試での出題パターン
- けん化の反応式
- 石けんと合成洗剤の比較
- ミセルの説明
- 軟水・硬水問題
特に「なぜ石けんは硬水に弱いのか?」
ここは説明できる必要がある。
金属石けん(Ca²⁺やMg²⁺の塩)が沈殿するから
→洗浄力が落ちる。
この説明、文章試験でそのまま出る。
受験生の声
- 「けん化=グリセリン+脂肪酸塩 の形で覚えたら点が安定した」
- 「ミセルの図を自作して覚えると文章の記述問題で得点できる」
- 「石けん・合成洗剤の比較は共テで文章読解中に出た」
まさに“理解ベースで覚える”単元。
まとめ
界面活性剤・石けんは、
「生活の中の化学」を理解しながら得点につながる単元。
暗記ではなく、
- 親水基 / 疎水基の二面性
- ミセル形成
- けん化反応
- 硬水で金属石けん沈殿
これら4つの軸で整理すると一気に強くなる。
入試の文章問題は
現象を説明できる力を問う方向に進んでいる。
この記事の理解をベースに
石けん・洗剤分野を“確実に取れる得点源”にしておこう。



