バカほど自信満々?SNSで間違った情報がバズる理由

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SNSを見ていると、「それ、完全に間違ってるよな?」と思う投稿が大量の「いいね」を集めている光景をよく目にします。
特にX(旧Twitter)では、間違った情報なのに妙に自信満々な投稿がバズることが少なくありません。この現象はいったいなぜ起こるのでしょうか?本記事では、その理由を考察し、心理学やSNSの仕組みを絡めながら解説していきます。
1. 「ダニング=クルーガー効果」とは?
この現象を説明する際によく引き合いに出されるのが「ダニング=クルーガー効果」です。これは、「能力の低い人ほど自信過剰になり、自分の無知に気づかない」という心理学的バイアスのことを指します。
例えば、ある分野についてほとんど学んでいない人が、少しの知識を得ただけで「自分は詳しい」と錯覚し、自信満々に語ることがあります。しかし、本当に知識のある人ほど、その分野の奥深さを知っているため、慎重になりがちです。その結果、SNS上では「誤った知識を持つ自信満々な人」が大きな声で発信し、「慎重な専門家の意見」が埋もれてしまうのです。
2. 簡単でわかりやすい話が広がりやすい
SNSでは、「短くてわかりやすい情報」が拡散されやすい傾向にあります。Xの投稿は140文字(改行やリンクを含めると280文字)という制限があるため、シンプルな言い回しが求められます。その結果、複雑な事実を噛み砕いたものよりも、「極端で断定的な意見」の方が人々の目を引き、拡散されやすいのです。
例えば、
- 「○○を食べると絶対に健康になる!」
- 「□□は完全に間違っている!」
といった断定的な意見は、たとえ間違っていても、感情に訴える力が強く、拡散されやすくなります。一方で、
- 「○○には健康効果があるが、過剰摂取には注意が必要です」
といった慎重な表現はインパクトが弱く、あまりバズりません。
3. 「確証バイアス」が働く
人は自分の信じたい情報だけを選んで受け取る傾向があります。これを「確証バイアス」と呼びます。
例えば、「低糖質ダイエットは絶対に効果がある」と信じている人は、その意見を支持する投稿を見つけると「いいね」やリツイートをします。一方で、「低糖質ダイエットにはリスクもある」という投稿はスルーしがちです。
その結果、SNS上では偏った意見が強調され、間違った情報でも多くの「いいね」を集めることになります。
4. アルゴリズムの影響
SNSのアルゴリズムは「エンゲージメントが高い投稿」を優先的に表示する仕組みになっています。つまり、「いいね」や「リツイート」が多い投稿ほど、より多くの人のタイムラインに表示されるのです。
そのため、最初に少しでもバズると、その投稿はどんどん拡散され、間違った情報でも一気に広がってしまいます。しかも、一度拡散されると「たくさんの人が支持している」という理由で信じ込む人も増えてしまいます。
5. みんなの声:「間違ってるけどバズってる投稿、どう思う?」
実際にSNSユーザーの声を集めてみると、以下のような意見が見られます。
- 「バズってるから正しいとは限らないのに、みんな信じちゃうのが怖い」(30代・男性)
- 「専門家の意見は慎重すぎてバズらない。結局、感情に訴える投稿が勝つんだよね」(20代・女性)
- 「間違った情報を指摘しても、信じてる人から攻撃されるから面倒」(40代・男性)
このように、多くの人が「間違った情報がバズること」に疑問を感じながらも、拡散の流れを止められない現状に悩んでいることが分かります。
6. SNSで正しい情報を得るためには?
では、SNSで間違った情報に惑わされないためにはどうすればいいのでしょうか?
① 情報の出所を確認する
「この情報はどこから来たのか?」を意識するだけで、信頼性を判断しやすくなります。専門家の意見や信頼できるニュースサイトを参照する習慣をつけましょう。
② 極端な意見には疑問を持つ
「○○は絶対に正しい!」といった極端な主張には注意が必要です。本当に正しい情報であれば、「○○にはこういう利点があるが、こういうデメリットもある」とバランスの取れた説明がなされているはずです。
③ 反対意見にも目を向ける
自分と異なる意見にも耳を傾けることで、確証バイアスを避けることができます。反対意見を知ることで、より客観的な判断ができるようになります。
まとめ
「バカほど自信満々に投稿する」という現象は、ダニング=クルーガー効果、確証バイアス、アルゴリズムの仕組みなど、さまざまな要因が絡み合って起こっています。そして、SNSの特性上、断定的で感情を揺さぶる投稿ほど拡散されやすいため、間違った情報が広まりやすいのです。
しかし、私たちが意識的に情報を精査することで、誤った情報に流されず、より正しい知識を身につけることができます。SNSの特性を理解し、冷静に情報を判断する力を養っていきましょう。
・前に進めない「停滞」こそが悩みの本質
・脳科学的にも「言葉」には不安を鎮める効果がある
分かりやすい!是非、手にとって読んでみてください。