ベンゼンとベンジンはどう違う？化学的な性質と用途を解説します

化学式に注意

ベンゼンとベンジンは、どちらも有機溶剤ですが、全く異なる物質です。

ベンゼンは、化学式C6H6で表される芳香族炭化水素です。6つの炭素原子が環状に結合した構造を持ち、無色透明で甘い芳香を持つ液体です。

一方、ベンジンは、石油から得られる炭素数5～10の飽和炭化水素の混合物です。ベンゼンとは異なり、環状構造を持たず、直鎖状や分岐鎖状の炭化水素で構成されています。

主な違い

項目	ベンゼン	ベンジン
化学式	C6H6	C5-C10 飽和炭化水素の混合物
構造	環状	直鎖状・分岐鎖状
沸点	80℃	30～150℃
発がん性	あり	なし
用途	化学工業原料	燃料、溶剤

注意点

ベンゼンは発がん性があり、取り扱いには注意が必要です。一方、ベンジンは発がん性はありませんが、引火性があり、火気厳禁です。

まとめ

ベンゼンとベンジンは、名前が似ていますが、全く異なる物質です。それぞれの特徴を理解し、安全に取り扱うことが重要です。