「おざなう」の意味と語源とは? 使い方や敬語のコツも紹介

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「おざなう」の語源

語源

「おざなう」という言葉の語源は諸説ありますが、有力な説は次の2つです。

  1. 「御座成り(おざなり)」の転訛説

「御座成り」は、「御座(ござ)」と「成り(なり)」の2つの言葉から成り立っています。「御座」は丁寧な言い方、「成り」は「なる」という意味です。つまり、「御座成り」は「形式的に成立している」という意味になります。これが転訛して「おざなう」になったと考えられています。

  1. 「尾座(おざ)」の動詞化説

「尾座」は、能楽で使われる用語で、シテの後見が座る場所を指します。この「尾座」に動詞の語尾「う」を付けて「おざなう」になったと考えられています。シテの後見は、シテの動作を真似したり、補助したりする役目があります。そのため、「おざなう」は「真似をする」「形式的に行う」という意味になったと考えられます。

意味

「おざなう」という言葉には、次の2つの意味があります。

  1. 真似をする
  2. 形式的に行う

使い方

「おざなう」という言葉は、次のように使われます。

  • 「子供がおとなの真似をして遊んでいる。」
  • 「会議は形式的に行われた。」

類義語

「おざなう」という言葉の類義語には、次のようなものがあります。

  • 真似をする: まねる、似せる、擬する
  • 形式的に行う: 形だけ整える、形式主義、おざなり

対義語

「おざなう」という言葉の対義語には、次のようなものがあります。

  • 真似をする: 本気で行う、真剣に取り組む
  • 形式的に行う: 中身を伴う、実質を伴う

補足

「おざなう」という言葉は、あまり良い意味で使われることがありません。

真似をするにしても、形式的に行うにしても、本気や真剣さがないことを表す言葉です。

例文

  • 子供が親の真似をして料理をおざなう
  • 大臣はおざなりの謝罪で批判を浴びた。
  • 彼はいつも仕事におざなう