「ち」のローマ字表記は「ti」と「chi」どっちが正しいの?訓令式とヘボン式の違いを解説

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「ち」をローマ字で「ti」ではなく「chi」と書く理由を教えてください。「ti」と書いても良いのですか?

発音に注意しよう

「ち」をローマ字で書く場合、「ti」と「chi」のどちらも間違いではありませんが、一般的には「chi」の方がよく使われます。

「ti」と「chi」の違いは、発音するときの舌の位置にあります。英語の「t」と「ch」の音は、日本語の「ち」の音とは異なります。英語の「t」は舌の先端を上歯茎に当てて発音しますが、日本語の「ち」は舌の先端を硬口蓋に当てて発音します。 この音は英語の「ch」と似ていますが、完全に同じではありません。

日本語のローマ字表記は、発音に忠実なものが望ましいと考えられています。そのため、日本語の「ち」をローマ字で表すときは、英語の「ch」と近い「chi」と書くことが多いです。 また、公的な資料やパスポートなどでは、「ち」を「chi」と書くことが定められています。

しかし、「ti」と書いても、日本語の「ち」の音を表すという約束事として理解されることもあります。

 例えば、パソコンで日本語入力をするときは、「ti」と打っても「ち」と変換されます。 また、一部の人名や地名では、「ti」と書くことが慣例となっている場合もあります。

したがって、「ち」をローマ字で書くときは、「ti」と「chi」のどちらも正しいと言えますが、発音や公式な表記に合わせるなら、「chi」の方が適切です。

「ち」をローマ字で「chi」と書く理由

「ち」をローマ字で「chi」と書く理由は、日本語の音韻体系とローマ字表記の規則に基づいています。

1. 日本語の音韻体系

日本語には、清音濁音と呼ばれる2種類の音があります。清音は息を吐きながら発音する音で、濁音はその清音に濁点を付けて息を止めながら発音する音です。

「ち」は清音のチャ行の子音であり、無声音です。つまり、息を吐きながら発音する音です。

2. ローマ字表記の規則

ローマ字表記では、日本語の音韻体系をできるだけ忠実に再現できるように規則が定められています。その規則によると、清音の子音は基本的に1文字で表記されます。

3. 「ti」と「chi」の使い分け

日本語の「ち」は、無声音であるため、「ti」ではなく「chi」と表記するのが規則に沿っています。これは、「ti」は有声音である「ティ」を表すためです。

4. 例外

一部の日本語の単語は、歴史的な理由などにより、「ち」を「ti」と表記する場合があります。例えば、「ちくわ」「tikuwa」と表記されます。

5. 結論

日本語の音韻体系とローマ字表記の規則に基づくと、「ち」は基本的に「chi」と表記するのが正しいです。ただし、一部の例外もあります。

補足

  • ローマ字表記は、場面や用途によって使い分ける必要があります。例えば、パスポートやビザなどの公式書類では、外務省の定める「ヘボン式ローマ字」を使用する必要があります。
  • 日本語のローマ字表記は、国際的に統一された標準がありません。そのため、表記方法について議論や意見の相違がある場合があります。