「ふ」のローマ字表記は「hu」と「fu」どっちが正しいの?訓令式とヘボン式の違いを解説
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「ふ」をローマ字で「hu」ではなく「fu」と書く理由を教えてください。「hu」と書いても良いのですか?
発音に注意
「ふ」をローマ字で「fu」と書く理由は、英語の発音に近づけるためです。英語の母国語話者にとって、「hu」と書くと「ゆ」と読む国の人たちがいるために混乱する可能性があります。
また、「ふ」という音は国際音声記号で[ɸɯ]と表され、[h]の代わりに[f]を使う方が正確です。
「hu」と書いても良いかどうかは、ローマ字の種類によって異なります。日本で一般的に使われているヘボン式では「fu」と書きますが、訓令式や日本式では「hu」と書きます。
どちらが正しいということはありませんが、英語圏の人とコミュニケーションする場合は「fu」と書く方が分かりやすいでしょう。
歴史的な経緯
「ふ」をローマ字で「fu」と書く理由は、主に以下の2つです。
- 日本語の音声体系:日本語の「ふ」は、唇を軽く閉じて息を吐き出す無声音です。英語の「f」も同様に唇を閉じて息を吐き出す無声音ですが、日本語の「ふ」よりも息を出す量が少なく、少し息の摩擦音が伴います。一方、英語の「h」は息を出すだけの無声音なので、日本語の「ふ」とは発音が異なります。そのため、日本語の音声をより正確にローマ字で表記するために、「ふ」は「fu」と書くのが一般的です。
- 歴史的な経緯:日本語のローマ字表記は、様々な方式が提案されてきました。その中で、明治時代に採用されたヘボン式では、「ふ」を「fu」と表記していました。その後、内閣訓令式やISO 3602など、他の方式でも「ふ」を「fu」と表記することが定められました。これらの歴史的な経緯もあり、現在でも「ふ」は「fu」と表記するのが主流となっています。
「hu」と書いても良いのか:
結論から言うと、「hu」と書いても間違いではありません。しかし、以下の点に注意する必要があります。
- 文脈:「hu」は日本語の「ふ」以外にも、英語の「hu」や中国語の「hu」など、様々な音を表すために使われます。そのため、文脈によっては誤解を招く可能性があります。
- フォーマルな場面:公的な文書や学術論文など、フォーマルな場面では、「fu」と表記するのが一般的です。
まとめ:
「ふ」をローマ字で「fu」と書く理由は、日本語の音声体系と歴史的な経緯に基づいています。「hu」と書いても間違いではありませんが、文脈やフォーマルな場面での使用には注意が必要です。
ローマ字上陸以降の歴史をひもとき、日本語表記の目指すべき姿を考える一冊。
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