高校化学|ベンゼンとベンジンはどう違う?性質・用途を解説|大学入試対策

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「ベンゼン」と「ベンジン」。
名前がそっくりなので、化学を学び始めた高校生が混同しやすい物質ですが、化学的には全く別物です。
大学入試の化学でも頻出ポイントで、実験問題や有機化学の基本知識として問われることがあります。
※ 有機化学を体系的に理解したい方は、スタディサプリの「高校3化学(有機編)」がとても分かりやすいです。チェックしてみてください。
➡【公式】スタディサプリ高校・大学受験講座本記事では、科学的性質・用途・危険性の違いをわかりやすく整理しています。
※有機化学の全体をご覧になる場合は、「高校有機化学のまとめ」を御覧ください。
ベンゼンとベンジンは名前が似ているが“別物”
まず結論です。
- ベンゼン(benzene)
→ C₆H₆で表される“芳香族炭化水素” - ベンジン(petroleum ether)
→ C₅〜C₁₀の“飽和炭化水素を含む混合物”
つまり、
ベンゼン=単一の化合物
ベンジン=石油由来の“混合物”
という点で根本的に異なります。
高校生の声:
「“ベンゼン(Benzene)”と“ベンジン(Benzine)”ってスペルも似てるからめっちゃ紛らわしい…」
「試験で“発がん性があるのはどっち?”と聞かれて混乱したことがある」
とてもよく聞く混乱ポイントです。
ベンゼン(C₆H₆)の特徴:芳香族の代表
●化学式・構造
- 化学式:C₆H₆
- 構造:正六角形のベンゼン環(芳香族)
- π電子が環状に広がる“芳香族性”が特徴
高校化学では
「芳香族化合物の最も基本となる構造」
として非常に重要です。
●性質
- 無色透明、甘い芳香
- 沸点:約80℃
- 水に溶けない(疎水性が強い)
- 極性はほぼゼロ
●危険性
- 強い発がん性あり(非常に重要)
- 吸入・接触に注意
大学入試の「誤答あるある」:
ベンゼンは“身近な溶剤”と思ってしまい、危険性を軽視してしまう。
高校・大学実験では、注釈が必ず書かれます。
●用途
- スチレン、フェノール、アニリンなどの化学工業原料
- 洗浄剤(現在は危険性のため使用制限)
入試でのポイント:
ベンゼンから“誘導体がたくさん作られる”ため、合成経路問題にも頻出。
ベンジンの特徴:石油から得られる“混合物”
●化学式・組成
- 決まった化学式はない
- C₅〜C₁₀の“直鎖・分岐鎖のアルカンの混合物”
- 構造は環状ではない(芳香族ではない)
例:ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど。
●性質
- 沸点:30〜150℃(混合物なので幅がある)
- 揮発性が高い
- 無色透明
- においはガソリンに近い
●危険性
- 発がん性はない
→ ただし 非常に引火しやすい - 揮発した蒸気が空気より重く、引火しやすい場所に溜まる
高校生の声:
「ガソリンと何が違うの?」
→ ガソリン(C5〜C12)より沸点が低く、より“軽い成分”で構成されるイメージ。
●用途
- 洗浄剤、抽出溶媒
- 着火剤の一成分
- 石油系燃料の原料
実験室での“脱脂洗浄”にも使われることがあるのがベンジン。
ベンゼン vs ベンジン|違いを表で完全比較
| 項目 | ベンゼン | ベンジン |
|---|---|---|
| 種類 | 単一の化合物 | 混合物 |
| 化学式 | C₆H₆ | C₅〜C₁₀(飽和炭化水素) |
| 構造 | 六角形の芳香族環 | 直鎖・分岐鎖(非環状) |
| 沸点 | 約80℃ | 30〜150℃ |
| 区分 | 芳香族炭化水素 | 脂肪族炭化水素 |
| 危険性 | 発がん性あり | 引火性が高いが発がん性はなし |
| 主な用途 | 化学工業原料 | 溶剤・燃料 |
入試ポイント:ベンゼンは発がん性が明確に問われることがある。
➡【公式】スタディサプリ高校・大学受験講座高校化学・大学入試で出る“キーワード”
- 芳香族性(ベンゼン)
- 発がん性(ベンゼン)
- 混合物で一定の沸点をもたない(ベンジン)
- 石油の分留(ベンジン)
- 非芳香族=飽和炭化水素(ベンジン)
特に
ベンゼン=芳香族、平面構造、6π電子
は有機化学の基本中の基本です。
「ベンゼンとベンジンを混同した」みんなの声
実際にSNSや学習者の声では、次のような混乱が見られます。
- 「名前が似てて、どっちが危険でどっちが混合物か曖昧になりやすい」
- 「ベンジンにもベンゼンが含まれていると思っていた」
- 「入試問題で“ベンジンは沸点が一定でない”と見て、混合物だと気づいた」
多くの受験生がつまずくポイントなので、
“ベンジンは混合物”と覚えておくと混同しにくいです。
まとめ:名前は似ているが性質はまったく別
- ベンゼンは芳香族の代表(C₆H₆)
- ベンジンは石油由来の混合物(C₅〜C₁₀)
- ベンゼン=発がん性あり、ベンジン=引火性が強い
- 高校化学・大学入試で頻出の基礎知識
特に、高校生・大学受験生は
「芳香族 → ベンゼン」「混合物 → ベンジン」
とセットで覚えると混同しません。
ベンゼンとベンジンは、名前が似ていますが、全く異なる物質です。それぞれの特徴を理解し、安全に取り扱うことが重要です。



